【セミナー開催して気づいた】わたしが絵本講師としてここに在る意味

絵本の読み聞かせ

こんにちは☆岡山県で人見知りママ専門保健師・絵本講師として活動しています三宅あやです。

先日ご縁をいただき、三井アウトレットパーク倉敷にて絵本セミナーの講師を務めさせていただきました。こちらの施設では、月に2回、主にママを対象に、お子さん連れでも楽しめるセミナーやワークショップが開催されています。

きっかけは、子育て支援センターで一緒に絵本の読み聞かせをしている方からの紹介でした。ここでの経験が、わたしが絵本講師となった原点を思い出させてくれたので今日はそのことについて記事を書きたいと思います。

三宅がどんな思いで家庭のなかの絵本を伝えているか、あまり話したことがないので興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。

子育てに自信がないママにこそ、絵本のある毎日を

今回『子育てに自信がもてるようになる』というテーマをつけました。

このテーマにする前、絵本を読むコツだったり、絵本の選び方を紹介しようかと考えていました。しかしそうすると、参加者の方は自然と『すでに絵本に興味があるお母さん』になります。このセミナーにかかわっておられる女性活躍推進研究会(倉女)の代表とお話しする中で、まだ絵本の素晴らしさに気づいていない方にも届けることができたら良いのでは?というお話になり、テーマを考え直しました。

“子育てに自信がないママ”は、わたし

わたし自身が、自称”子育て不向きママ”です。初めての出産後、赤ちゃんに語りかけが良いと聞いたものの、今まで赤ちゃんはおろか小さな子どもとの接点が全くなく、なんと話しかけていいかわからない。お世話以外の時間に赤ちゃんに何をしてあげたらいいのかわからない。本当に1日が長く感じました。

子どもが少し大きくなってからは、待つことが大切といわれるなかで“待つのが苦手”という気質も、あぁ、わたしは子育てに向いてないなぁと思うには十分でした。

そんなわたしを今救ってくれているのが、“子どもたちに絵本を読んでいる”という事実と、子どもたちと積み重ねてきた時間です。

自信はどこからやってくる?

自信って、どこからやってくるんでしょうか。

  • あの人に比べてここができている
  • これができているから自分は大丈夫

特に子育ては答えがないもの。「これができているから大丈夫」というものがありません。だからこそ、SNSやネットから「自分よりも上手に子育てしているような」人を見ては自信を無くしやすい側面があるように感じます。

わたしが大切だと思うことの一つに「自分が自分にマルをする」というものがあります。わたしにバツをしているのは、ほかでもなく自分自身かもしれません。

自分が自分にマルをする秘訣

子育てに限らず、どんなときに自分にマルができるか。

それは、自分の中に決めた、何か一つでも「できた」を感じることではないでしょうか。それは人と比べるのではない、自分だけが知っている「できた」です。

その一つとして、わたしは子育ての中に絵本を使うことを提案できます。(絵本はあくまでコミュニケーションツールの一つ。わが子とコミュニケーションをとる方法は絵本を読んであげること以外にもあります。今回は、”絵本だからこそ”の部分もお話しました)

家庭の中に絵本がある価値

そんなお話を交えて、絵本のある子育てが、絵本を読んでもらう子ども、読んであげる大人、双方にとても良い影響を与えるお話をしました。

今回わたしがセミナーを行うにあたって『今お子さんに絵本を読んであげている人はそのままでいいと思える、今お子さんに絵本を読んでいない人は読んでみようと思えるセミナーに』という目的を持っていました。

セミナーを受けての感想

事後アンケートや、当日のお話の中であった声を一部ご紹介します。

感想
  • 自分がこれでいいのかなと思っていたことを聞けたので、このまま続けて読んであげようと思います。
  • わたしが楽しく読んであげようと思います。勉強になりました。
  • (絵本が嫌いになってしまうかかわりを聞いて)まさにそんな反応をしていたので驚いています。確かになと思いました。
  • (絵本を聞いていないようで実は聞いている話)この前おなじことが起こりました!
  • 上の子が小学生になって読む機会が減っていたので閉まってしまった絵本を出して読んであげようと思います。

最後に絵本を手に取ってもらいながら、日ごろの様子や疑問をお話してくださいました。

絵本が嫌いになってしまう読み方について少し触れましたが、「読んで」と持ってきてくれた絵本を「いいよ」と読んであげる。それだけで絵本の役割はほとんど終えていると思っています。

わずかだけど、いそがしい日々の中でその時間を取ってあげている。それだけで素晴らしいです。

あのときのわたしが欲しかったものが創れ始めたかもしれない

当日参加された方は、事前に予約してくださった方と、当日の受付をされた方がいらっしゃいました。事前予約をされた方は、わたしや倉女さんのSNS、アウトレットパークのお知らせがきっかけで、当日参加の方は館内放送をきっかけに参加してくださったということでした。

また、今回キャンセルになった方は、とても残念そうにされていたという話もお聞きしました。それだけ、絵本についての疑問を気軽に投げかけることができる人が少ないということだと思います。

これを聞いて、あのときのわたしが浮かびました。

「身近にいる絵本について聞ける専門家」

館内放送を聞いての参加はこれまであまりなかったそうで、届くべき方に届いたような気がして、とてもご縁を感じました。1歳2歳3歳、「聞いていないように思える」この時期を乗り越えて、「読んできてよかった」と思えるお母さんが一人でも増えたら嬉しい。

わたしが正解ではないけれど「ちょっと聞いてみよう」「現状を話してみよう」と思ってもらえたらそれがわたしが絵本講師として今ここにいる価値だと思います。わたしはこういう気持ちで家庭の中での絵本を伝えているんだなということを強く感じた1日でした。

これからも、必要な方に繋がれるように細く長くサロン運営をしていきたいと思います。