【秋に読みたい】親子で楽しむ!おつきさまの絵本10選

〇〇絵本

小さい人にとって身近なものの一つ、 おつきさま。夜になると空に浮かびやさしい光で暗い世界を 照らしてくれる存在は、親子の穏やかな時間を包み込んでくれるようです。

今回はおやすみ前にもおすすめなおつきさまの絵本を厳選して10冊ご紹介します。十五夜に向けて、親子でおつきさまを眺めてみてはいかがでしょうか。

2024年中秋の名月は9月17日(火)

■ 記事を書く人
☑NPO法人絵本で子育てセンター認定 絵本講師
☑子育て支援センターなどで毎月絵本の読み聞かせボランティア
☑2児の母、蔵書絵本約900冊
☑”絵本を子育ての味方に” 子どもの心に寄り添う良質な絵本を扱う小さな絵本屋さん

※著作権保護の観点から表紙写真を商品リンクに置き換えてご紹介します。サイトから購入の際は、定価との比較をしっかりご確認ください。

中秋の名月は中国のお祭り?十五夜との違い

お月見に関する言葉として「中秋の名月」「十五夜」と聞いたことはありませんか?違いがわかりづらいこの2つの言葉をまとめてみました。

項目中秋の名月十五夜
定義旧暦の8月15日に見える月旧暦の8月15日に行われる行事
意味秋の真ん中に見える満月を指す秋の収穫を祝う行事とされる
日付毎年変わる(グレゴリオ暦に換算)毎年変わる(中秋の名月と同じ)
行事月見、お供え物をするお供え物、月見、収穫祭の意味合いも含む
お供え物団子、芋、ススキなど団子、芋、果物、ススキなど
歴史的背景中国から伝わった風習が日本に根付いた日本古来の収穫祭に由来
天文学的背景満月とは限らない(少しずれる場合もある)満月またはその付近の月
鑑賞の目的美しい月を楽しむことが主な目的月見と収穫の感謝の両方が目的
中秋の名月、十五夜の違い

中秋の名月

中秋の名月は、旧暦の8月15日に見られる月のことを指します。この日は、秋の真ん中にあたることから「中秋」と呼ばれ、美しい月を鑑賞することが主な目的です。月見として団子やススキをお供えし、月の美しさを楽しむ風習が古くから続いています。天文学的には、この日が必ずしも満月とは限りませんが、名月とされることが一般的です。

十五夜

十五夜は、旧暦の8月15日に行われる行事を指します。この行事は中秋の名月を祝うものですが、同時に秋の収穫に感謝する意味も含まれています。十五夜には、団子や芋、果物などの収穫物をお供えし、収穫を祝うことが特徴です。日本古来の収穫祭に由来しており、中秋の名月とほぼ同じ意味で使われることが多いですが、行事としての意味合いが強調されています。

年齢別おすすめ絵本

小さな人にも身近なおつきさまの絵本は本当にたくさんの作品が出版されています。ここで厳選して10冊の絵本を年齢別にご紹介します。

0~2歳におすすめのおつきさまの絵本

一番最初に出会う絵本にもおすすめな作品です。

※年齢はあくまで目安です。

おつきさまこんばんは

空に浮かぶお月さまを、あかちゃんは不思議な生きもののように見つめます。そのお月さまや、お月さまの前を横切る雲とお話をするように描かれた傑作です。

引用元:絵本ナビ 出版社からの内容紹介

みやけ
みやけ

ロングセラーのおつきさま絵本が、この9月にボードブックになって新登場します!赤ちゃん期から大活躍の絵本なのでとっても嬉しい!!自宅用にもプレゼント用にもgood

おやすみなさいおつきさま

アメリカで1000万部をこえて読みつがれている名作。オバマ大統領が“人生最初の一冊”とし、また雅子妃が“思い出の宝物”とされている絵本。

引用元:絵本ナビ 出版社からの内容紹介

みやけ
みやけ

カラーと白黒が印象的な、英語版を原書とした翻訳絵本。(なんと初版は1947年!!)

“もの”も生けるものと同じように挨拶をする。小さい人の心があるように感じます。

3.4歳からおすすめのおつきさまの絵本

だんだんと日常生活での経験が増え、物語やシリーズものなど楽しめる絵本がグッと増えます。

GOODNIGHT MOON

日本語でかかれた本を持っていました。息子は気に入っていたのですが、読んでいたほうは今ひとつしっくり来ませんでしたので、原書を買ってみました。読んで納得!韻を踏んでいるのでとても楽しめ、ゆっくり、じっくり心に染み入ります。

引用元:絵本ナビベストレビューより引用

みやけ
みやけ

「おやすみなさいおつきさま」の原書。英語で読むことで、子猫と手袋/くまと椅子。日本語だと関係のなさそうな組み合わせの答えがわかり、もっと気持ちよく読める。ぜひ日本語版をを持っている方にも出会ってもらいたい作品です。

14ひきのおつきみ

お月見を題材に、自然の恵みへの感謝を描いた人気ロングセラー「14ひきのシリーズ」の第6作。

時間の経過とともに、夕暮れや月の光など、森の中の光と色の変化が繊細に美しく描かれ、その場にいるような森の空気や臨場感が伝わってきます。

引用元:童心社HP

みやけ
みやけ

大人にとっての思い出の絵本のことも多い14ひきシリーズ。日本の秋がいっぱい詰まった一冊は、絵の美しさが際立つおつきさまの描写が必見。ポケット版はお出かけにもgood

おつきさまのパンケーキ

おつきさまをながめていたら、あれれ? とろとろ、とろーり。月がたれてきたよ。それをフラインパンに入れて、バターもいれて、ジュージュージュージュー。ひっくり返してまたジュージュー。なんとおつきさまのパンケーキができちゃった。空からたれてくるおつきさままで美味しそうな、ふしぎな食べ物絵本。

引用元:ほるぷ出版HP

みやけ
みやけ

文字が少なくもっと低年齢のお子さんにも読み聞かせできますが、「おいしそう♡」という楽しみができるのは日常で色々な経験を積んだから。おつきさまのとろ~り感をぜひお子様と一緒に体験してみてください。

おつきみうさぎ

今日はお月見。野原ですすきを取っていたみんなは、不思議なウサギを見つけ、つれて帰ります。お団子を作り、夕方になると……。

引用元:童心社HP

みやけ
みやけ

ピーマン村シリーズならではの、ちょっと不思議で素敵なお話。校長先生がね、気になってチェックしちゃうんです。園などで月にはうさぎがいる、という日本の考えを知るかもしれませんが月×うさぎの絵本は意外と少ないかも。お供え物のあれは・・・?

5.6歳からおすすめのおつきさまの絵本

3.4歳の頃の環境に慣れることでそれまでの知識からの応用の機会を増やし、その体験から次の学びへ繋がっていきます。6歳頃には大人と同じ心の基礎が出来上がり、経験していない物語も理解できるようになります。

つきよのかいじゅう

湖のそばにテントを張り、10年間かいじゅうが出てくるのを待ち続けた男がいます。ある月夜、ついにかいじゅうは出てきました。しかし、それは湖に住む・・・。笑いと美しい絵で心が開放される絵本。

引用元:絵本ナビ 出版社からの内容紹介

みやけ
みやけ

まさに長新太ワールド!!わからない人にはわからない、わかる人には大ハマりと口コミ多数。子どもたちは突っ込みどころいっぱいかもしれません。大人もここから世界の扉が開くかも??

ぼく、お月さまとはなしたよ

クマくんは、お月さまを見ておもった。お月さまの誕生日におくりものをあげたいな。でも、いつだろう?なにをあげたらいいかしら?お月さまにきいてみよう。そこでクマくんは木にのぼり、お月さまにはなしかけた。でも…。●第31回課題図書

引用元:絵本ナビ 出版社からの内容紹介

みやけ
みやけ

「やまびこ」という自然現象がユーモラスに描かれた、可愛らしいクマくんのお話です。絵の雰囲気からもっと低年齢向きかと思いきや、就学前から小学生も楽しめる一冊。

小学生から大人にもおすすめの絵本+新刊情報

自然や科学、歴史など、学びの要素を取り入れた絵本は小学生以上の子どもたちの興味を引きながら知識を広げることができます。楽しみながら成長できる内容が詰まっており、大人も学びになる一家に一冊絵本にもなるでしょう。

月のふしぎ

あなたは、月を知っていますか 知っているようで、意外と知らない「月」の不思議に迫る絵本です。 小さな子にも分かりやすい、月のふしぎ絵本の決定版! という内容で、 5歳~小学生に向けた、読みやすい内容でありながら、 今までの宇宙の絵本や教科書などにはない切り口も。 写実的な絵と、天体の専門家が見ても納得できる内容にこだわりました。

引用元:絵本ナビ 出版社からの内容紹介

みやけ
みやけ

見つけてしまった・・・今年出会ってそう感じた一冊。小さな人が感じる「なんで?」「どうして?」を丁寧に、決して多くはない文字数で教えてくれます。就学前から小学生、大人にも。

印象的な語り口で、読んだらきっと月を観察したくなる!

おつきさまのえほん

今日はどんなお月さま?日本語・英語併記のバイリンガル絵本。

おつきさまが かくれんぼ
もういいかい まあだだよ

知っているようで知らない、月のかたちのうつり変わり。
この絵本といっしょに、空を見上げて答え合わせをしてみましょう。

引用元:ニジノ絵本屋HP

みやけ
みやけ

9/1に発売される新刊絵本です。テーマと同じ「おつきさまの絵本」というタイトルを紹介せずにはいられませんでした。リズミカルな文章が読み心地良い。読み聞かせはもちろん、おしゃれな装丁に惹かれて手を取られた大人の方にもぜひ声に出して読んで欲しい一冊です。

まとめ

本日の内容
  • 中秋の名月と十五夜の違い
  • 年齢別おすすめおつきさまの絵本10選

おつきさまは、夜空に輝く不思議で優しい存在。そんなおつきさまを題材にした絵本を大好きな人に読んでもらうことで、子どもたちの想像力が育まれ、さらに心を豊かにしてくれることでしょう。ぜひ、親子で一緒にページをめくりながら、おつきさまが紡ぐ物語を楽しんでみてください。月明かりに照らされた素敵なひとときを過ごせますように。